Department

整形外科

手術風景

ご挨拶

当院整形外科は、外傷以外にも下肢人工関節手術を含め、整形外科の分野を広く診療しています。近隣の先生方からの紹介も多く、病診連携を大事にしています。
また、関節リウマチや骨粗鬆症に対する薬物療法も行っています。手術や入院においては、リハビリテーション科との緊密な連携をとり、日常生活への早期復帰を目標に理学療法を積極的に取り入れています。さらに、看護師、薬剤師、医療事務を含めた多職種とも連携し、最適なケアや退院支援などのサポート体制も充実させています。

診療内容

整形外科は運動器である脊椎、骨、関節、靭帯、腱、神経などを対象に診療する科です。
当科での診療内容では、骨折が約6割を占めています。とりわけ、高齢者の大腿骨近位部骨折は、早期の手術が機能回復や生命予後において望ましいとされ、当科では受診から手術まで平均1.8日、約半数が当日あるいは翌日に手術を施行できています。また、新たな骨折を起こさないため、入院中から骨粗鬆症の検査、治療も開始することで、二次性骨折予防にも取り組んでいます。下肢の変形性関節症に対する人工関節置換術も多く治療しています。特に股関節と膝関節は、ナビゲーションシステムを導入し、人工関節手術を高い精度で行うことができるようになり、術後の合併症の減少や良好な長期成績が期待できます。

対象疾患

骨折(上肢、下肢)、変形性関節症(膝、股関節)、骨粗鬆症、関節リウマチ、脊椎疾患(脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、椎体骨折)、肩関節疾患(腱板断裂)などを主に対象としています。

整形外科に関する研究について

日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究について

この度、日本整形外科学会は、全国の認定研修施設で行われた手術に関する情報を集計し、大規模なデータベースを構築し、今後の整形外科治療に役立てようとする研究を開始することになりました。PL病院も日本整形外科学会の研修施設に認定されています。
従って、当院もその研究に参加・協力していくことで、よりよい治療を提供できるよう努めていきたいと考えています。研究の手法は、患者さまが受けられた手術に関する情報をカルテから収集し、その情報をインターネット上で登録するため、本研究による新たな患者さまへのご負担は一切ありません。
本研究の趣旨をご理解頂き、ご協力頂きますようお願い申し上げます。ご協力を望まれない場合でも、不利益になることは一切ありませんので、担当医にお申し出ください。
次世代に、さらなる良質な整形外科治療をつなげるためにも、ご協力の程お願い申し上げます。
詳細につきましては、【日本整形外科学会症例レジストリー (JOANR)構築に関する研究について】をご覧下さい。

『日本における大腿骨近位部骨折の適正治療を目指したナショナルデータベースの作成』研究への参加のお知らせ

骨脆弱性に起因する大腿骨近位部骨折は、脆弱性骨折の終着駅とも言われ、骨折連鎖を引き起こし、生活機能を低下させるのみでなく、生命予後をも低下させる重篤な疾患です。脆弱性骨折の治療改善と二次骨折の予防を目標として、日本脆弱性骨折ネットワーク(FFN-J)が中心となり、大腿骨近位部骨折のデータベースを作製して、我が国の治療の特色や課題について検討を行うことになりました。
PL病院もその研究に参加・協力していくことで、よりよい予防・治療を提供できるよう努めていきたいと考えています。研究の手法は、患者さまが受けられた治療内容や、その後の経過(入院から30日、120日、1年後)に関する情報をカルテから収集し、その情報をインターネット上で登録するため、本研究による新たな患者さまへのご負担は一切ありません。
本研究の趣旨をご理解頂き、ご協力頂きますようお願い申し上げます。ご協力を望まれない場合でも、不利益になることは一切ありませんので、担当医にお申し出ください。
超高齢化社会に突入していく我が国での、脆弱性骨折の発生減少や、高齢者の日常生活動作レベル低下予防を目指すため、ご協力の程お願い申し上げます。
詳細につきましては、「日本における大腿骨近位部骨折の適正治療を目指したナショナルデータベースの作成」研究実施についてのお知らせをご覧下さい。

診療支援部長兼リハビリテーション科部長

松倉 登

役職

  • 診療支援部長
  • リハビリテーション科部長

卒業大学学位

  • 大阪公立大学

専門分野

  • バイオメカニクス
  • 四肢外傷
  • 関節外科

認定資格

  • 日本整形外科学会整形外科専門医
  • 日本リハビリテーション医学会専門医
  • 日本整形外科学会認定スポーツ医
  • 日本リウマチ学会専門医・指導医
  • 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
  • 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医

整形外科部長

斎藤 政克

役職

  • 整形外科部長

卒業大学学位

  • 近畿大学

専門分野

  • 関節リウマチ
  • 関節外科

認定資格

  • 日本整形外科学会整形外科専門医
  • 日本リウマチ学会専門医・指導医
  • 日本リハビリテーション医学会専門医 

整形外科副部長

岡本 佳之

役職

  • 整形外科副部長

卒業大学学位

  • 近畿大学

専門分野

  • 関節

認定資格

  • 日本整形外科学会/日本専門医機構 整形外科専門医
  • 日本整形外科学会認定リウマチ医
  • 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
  • 日本整形外科学会認定スポーツ医

整形外科医長

福本 岳史

役職

  • 整形外科医長

卒業大学学位

  • 近畿大学

認定資格

  • 日本整形外科学会整形外科専門医

整形外科副医長

青山 真吾

役職

  • 整形外科副医長

専門分野

  • 脊椎

認定資格

  • 日本整形外科学会整形外科専門医
  • 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
  • 緩和ケア研修会修了

医員

山岸 勇登

役職

  • 医員

専門分野

  • 整形外科一般

外来担当医表

午前 岡本
山岸
青山 脊椎・脊髄
斎藤(予)
斎藤
小松(非)
山岸
福本(予)
福本
斎藤
松倉(予)


小松(非)
交替制
青山(予)脊椎・脊髄
岡本(予)
小松(非)
交替制
松倉(予)

交替制(予)紹介

午後 外来手術(予) 斎藤(予)紹介
小松(予・非)紹介
青山(予)脊椎・脊髄
福本(予)紹介
小松(予)紹介

(12)
森本(予・非)紹介
青山(予)脊椎・脊髄
松倉(予)紹介
岡本(予)紹介
松倉(予)紹介
土曜日は予約制ですが、紹介状をお持ちの方は受診ができます

※(予)予約
※(非)非常勤

休診情報

休診 代診
01/15(水)午前 松倉 医師

整形外科手術実績

2022年度
手術名 件数 備考
主たる手術内容 骨折手術 211 大腿(44件)、前腕(43件)、下腿(22件)、上腕(31件)、鎖骨(13件)など
人工関節置換術 87 主に膝・股
関節鏡視下手術 11 膝(11件)
人工骨頭挿入術 36
脊椎手術 19
2021年度手術総数 520 上記以外には、関節脱臼観血的整復術・骨内異物除去術・腱鞘切開術など複数実績あり

整形外科手術実績

2023年度
手術名 件数 備考
主たる手術内容 骨折手術 221 大腿(39件)、前腕(56件)、下腿(22件)、上腕(24件)、鎖骨(18件)など
人工関節置換術 103 主に膝・股・肩
関節鏡視下手術 10

腱板断裂縫合術含む

膝(5件)、肩(5件)

人工骨頭挿入術 29 股(28件)、肩(1件)
脊椎手術 16 椎弓形成術含む
2023年度手術総数 524 上記以外には、骨内異物除去術・腱鞘切開術、椎間板摘出術、手根管開放手術など複数実績あり

患者さまのご紹介について

下肢人工関節手術(股関節、膝関節)に対してはナビゲーションを導入し、精度の高い手術が可能となっています。導入以降では、脱臼や感染などの合併症はなく、満足度の高い手術となっています。大腿骨近位部骨折に対して受診から手術まで平均1.8日と早急な対応が可能となっています。また、脊椎椎体骨折などの保存的加療が対象のものでも入院加療を積極的に行っています。