大阪府がん診療拠点病院
臨床研修指定病院
紹介受診重点医療機関
血液内科
当院は、日本血液学会認定血液研修認定施設ならびに日本臨床腫瘍学会認定研修施設に指定されております。PL病院血液内科は、常勤医師として日本血液学会認定血液専門医3名で、南河内エリアを中心に、積極的に診療にあたっております。
当血液内科は、急性白血病、悪性リンパ腫や多発性骨髄腫などの造血器腫瘍から、再生不良性貧血などの骨髄不全、特発性血小板減少性紫斑病や血友病などの出血性疾患を含めた血液疾患全般を対象として、これらの診断から分子標的療法、化学療法、自家末梢血幹細胞移植、血縁ドナーからの同種末梢血幹細胞移植まで幅広い治療を行っております。
臨床研究グループである日本成人白血病治療共同研究グループ(JALSG)、西日本血液臨床グループ(W-JHS)や関西骨髄腫フォーラム(KMF)はじめ全国の臨床研究に積極的に参加し、本邦での標準治療を行っております。
血液検査室には専属技師が待機し、外来部門では輸血療法の他に外来治療室(10床)での外来化学療法を行っております。入院治療部門である血液病センターは、無菌治療室を19床(個室7室と4人総室3室)を有し、充実した血液疾患の治療を行っております。
当センターでは、主治医を中心としたチーム医療を実践しております。医師、各種認定看護師、病棟看護師、外来看護師、病棟薬剤師、臨床検査技師、リハビリテーション科医師と理学療法士、栄養士、医療ソーシャルワーカーが参加する多職種カンファレンスを定期的に開催し、患者さま情報を共有しております。
また、2009年12月からセカンドオピニオン外来も開設しております。
長期入院や特殊な治療により、患者さまには多くの不安やストレスが生じます。当血液内科は、患者さまお一人お一人との距離を縮める努力として、心のケアーを含めた苦痛除去に重点を置き、様々な独自の取り組みを行っております。その一部をご紹介いたします。
血液病センターでは、医師と病棟看護師を中心に、認定看護師、外来看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士および入退院支援・地域連携センターソーシャルワーカーから成る多職種での合同カンファレンスを定期的に開催しております。これにより、患者情報の共有化を図り、治療方針の周知徹底、問題点の早期解決および円滑な退院支援などに努め、質の高いチーム医療を目指しています。
また、専門知識を持った看護師を育成するために、少人数制での看護師勉強会を毎月行っております。
当院は大阪府がん診療拠点病院であり、多職種で緩和ケアサポートチームを組み、がん患者に対する治療とケア、また同時に心のケアにも取り組んでおります。その一つとして、がんの告知を受けられる患者さまやご家族と一緒に、病状説明に同席させていただいております。告知を受けられ、病気に対する恐怖や、これから自分はどうなっていくのか、今後への不安など、一緒にそばでおささえできるように日々関わらせて頂いております。
また、治療に伴う副作用への対応、がんの痛みを緩和させるための内服指導やアドバイス、社会的な医療制度についての説明なども行っております。
がんに関するお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
副看護部長 がん性疼痛看護認定看護師 益倉智美
大阪府がん拠点病院である当院では、緩和ケアサポートチームが中心となり、患者サロンを定期的に開催しております。患者さまあるいはご家族様同士が語り合うことで、日常生活の悩みや問題点を共有することにより、闘病生活での苦痛や不安を和らげ、QOL(生活の質)が向上することを期待します。
大阪府がん診療拠点病院であるPL病院では、がん患者さまを支える活動の一環として、積極的に就労支援に取り組んでおります。この度、当院職員を対象に、「がん患者さまの就労支援における現状と課題」についての講演会を行いましたので、ここにご紹介いたします。
内容は、がん看護専門看護師による【就労支援の現状と課題】と実際のがん患者さまの【就労までの道のり】です。
当院ではがん看護専門看護師と理学療法士が協働し、抗がん剤治療中の患者さまの入院生活がより良いものになるため、以下の臨床研究を行っています。
「クリーンルームに入室する患者の早期リハビリテーション介入の効果-他職種との協働から精神的・社会的側面に着目して-」
造血器腫瘍と診断され、抗がん剤投与が必要と判断された患者さまはクリーンルームに入室していただきます。抗がん剤治療と運動はイメージが結びつきにくいと思われがちですが、様々な研究で治療中の運動は治療効果によい影響をもたらすことが報告されております。可能な範囲での運動を行うことで、治療を乗り切れる体力を維持し、退院後の生活や、学業や仕事に早期に復帰することができます。 当院では医師、病棟看護師、がん看護専門看護師、理学療法士が協働し、患者さまの心理面や、社会的背景を考慮した早期リハビリテーションの介入に積極的に取り組んでおります。
リハビリテーション科
理学療法士 新谷 圭亮
栄養サポートチーム(Nutrition Support Team:NST)は、患者さまひとりひとりの状態や治療に適した栄養管理を実施することを目的とした、医師・歯科医師・摂食・嚥下障害看護認定看護師・薬剤師・リハビリスタッフ・管理栄養士など多職種で構成されたチームのことをいいます。
当院のNSTでは、週1回カンファレンスと病棟回診を実施し、院内で栄養管理の必要がある患者さまを対象に栄養状態の評価を行い、適切な栄養補給方法や栄養量、食べやすい食事形態の提供などについて検討・提案を行っています。
抗がん剤投与中は、副作用による食欲不振や消化管の問題で食事が摂取出来ないなど、栄養不良に陥りやすい状況にあります。治療を続ける体力を維持するために栄養管理は大切であり、食事や栄養に関する問題がある方にはチームで積極的に関わらせていただいております。
栄養科 管理栄養士 小池 由起
血液病センターでは、患者様と診療スタッフとのコミュニケーションだけではなく、患者様同士の情報交換を重要視しております。化学療法や移植を受けた方にしか理解できない、治療による苦悩やその解決策などの貴重な体験談を「励ましの言葉」として、次に同じような治療を受けられる患者様へお送りしています。ここにそれらをご紹介いたします。
血液内科闘病手記部長兼血液病センター長
松田 光弘
医長
奈良 健司
副医長
田中 花往里
非常勤
中山 聖子
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 |
松田(予) 交替制 |
奈良(予) | ||||
午後 | 奈良(予) | 中山聖(予・非) | 田中(予) | 松田(予) | ||
紹介状をお持ちの方は、事前に内科外来までご連絡ください |
※(予)予約
※(非)非常勤
休診・代診情報はありません。
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
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急性骨髄性白血病 | 3 | 7 | 9 | 14 | 10 | 8 | 9 |
骨髄異形成症候群 | 9 | 10 | 9 | 7 | 7 | 4 | 7 |
骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍 | 2 | 1 | 1 | 2 | 1 | ||
骨髄増殖性疾患 慢性骨髄性白血病、真性多血症など |
3 | 5 | 8 | 6 | 7 | 4 | 7 |
急性リンパ性白血病 | 1 | 3 | 2 | 4 | 2 | 1 | |
慢性リンパ性白血病 | 3 | 1 | 4 | 2 | 3 | ||
悪性リンパ腫 | 31 | 36 | 35 | 44 | 27 | 27 | 34 |
多発性骨髄腫 原発性マクログロブリン血症 |
7 | 6 | 9 | 12 | 10 | 11 | 9 |
出血性疾患 特発性血小板減少性紫斑病、 天性血友病など |
3 | 6 | 8 | 4 | 9 | 10 | 6 |
特殊な貧血 再生不良性貧血、悪性貧血、 溶血性貧血など |
5 | 10 | 8 | 13 | 10 | 15 | 11 |
血球貪食症候群 | 1 | 1 | |||||
その他 伝染性単核球症、キャッスルマン病 |
2 | 7 | 4 | 6 | 3 | 2 | |
計 | 63 | 87 | 100 | 110 | 92 | 87 | 89 |
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
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同種末梢血幹細胞移植 | 1 | 2 | 1 | ||||
自家末梢血幹細胞移植 | 2 | 2 | 2 | 3 | 2 |
骨髄系腫瘍
リンパ系腫瘍
患者さまのご紹介については、当院地域連携センターが窓口となっております。円滑な受け入れのために、予め患者さまの血液検査データを含めた、情報の詳細を確認させていただいております。ご理解とご協力の程、よろしくお願いいたします。
できる限りご希望日に受診いただくように配慮させて頂いておりますが、当科の都合上、ご希望に添えないことがございます。患者さま情報はスタッフ全員で共有しておりますので、安心してご紹介ください。土曜日は血液内科外来はございませんので、よろしくお願いいたします。
受診について