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放射線科

ご挨拶

当院放射線科には現在、常勤放射線科医師4名、診療放射線技師20名(男性13名、女性7名)、看護師14名(放射線科・内視鏡センター兼務)が在籍し、MRI、CT、透視検査、マンモグラフィ検査(乳房のエックス線撮影)、血管造影検査、一般エックス線検査、手術室や病棟での撮影など様々な検査業務やIVR(インターベンンショナル・ラジオロジー)と呼ばれるカテーテル治療などにもチーム医療の一端を担い医師の診断や治療のサポートをおこなっております。
MRI以外の検査はいずれもエックス線を利用しており、身体への被ばくが発生するため患者さまにとっては不安の大きい検査となります。当院では被ばくの低減と適正化を図り、患者さまの不安を少しでも取り除き安心、安全な検査を受けていただけるよう心掛けております。
少しでも不安やご不明な点がございましたら、遠慮なく診療放射線技師もしくは放射線科スタッフにお声がけください。
また、当院放射線科ではMRI、CT、骨密度測定検査、一般エックス線検査などの検査装置や撮影技術を近隣の先生方にも広く活用していただけるよう地域連携センターと協力体制をとり、地域医療にも貢献しております。
患者さまには今後とも最高の医療、最新の医療を提供できるよう努力してまいります。

業務内容

MRI検査

MRI検査は磁力を利用し、エックス線(放射線)を使わないため被ばくの心配がなく身体や血流などの情報を得て診断をおこなうことができる検査です。
当院では3テスラMRI検査装置(2024年3月導入)と1.5テスラMRI検査装置(2021年7月導入)2台の最新鋭MRI装置が稼働しており、検査目的や体内金属の有無などにより磁力の違う2台の装置を使い分けて運用しております。
新しく導入された3テスラMRI装置は磁力が強いことやAI(人工知能)を利用した新しい撮影技術を使うことで、今までよりきれいな画像を撮影でき検査時間も短くできるようになり、患者さまの負担も軽減されるようになりました。
また、『肝エラストグラフィー』という検査をおこなうことで肝硬変(肝臓の繊維化)の早期発見に貢献できるようにもなりました。
当院MRI検査室の特徴として、患者さまに少しでもリラックスして検査を受けていただけるよう壁や天井に大きな風景パネルを設置して明るく解放感のある空間を提供していますので、閉所が苦手な方やお子さまからお年寄りのみなさままで安心して検査を受けていただける検査環境となっております。

検査風景

CT検査

CT検査はエックス線を利用し、身体の断面を撮影する検査です。当院ではデュアルエナジーを用いた高精細高性能CT(2021年12月)が稼働しており、短時間で広い範囲の精細な画像を撮影できます。その他、目的に応じた合計3台のCT装置があります。画像データを用いて骨・血管・心臓・仮想内視鏡など3D表示を行う技術を用いて、患者さまに有用な情報を提供することができます。
検査時間は検査内容にもよりますが、5~10分程度です。また、食事制限や尿をためていただく場合もあり、造影剤を使用する検査ではアレルギー等の確認をさせていただきます。
当院CT検査室(3階CT室)の特徴として、患者さまに少しでもリラックスして検査を受けていただけるよう天井には空をイメージした風景パネルを設置し、明るく解放感のある空間を提供していますので安心して検査を受けていただける検査環境となっております。

検査風景

エックス線TV検査

少ないエックス線を連続的に照射し、リアルタイムに人体を観察(透視)しながら撮影を行う検査です。
当院では放射線科に3台、内視鏡センターに1台が稼働しています。すべての装置のエックス線検出器が、高性能なFPD(フラットパネルディテクター)であり、そのため低線量で高画質な検査が可能となっております。
透視検査といえば、バリウムを飲用して行う胃がん検診が一般的に知られていますが、他にも多くの透視を用いた検査があります。造影剤を使用して目的部位を描出(診断)するだけでなく、透視を見ながらチューブを体内に留置したり、関節の脱臼を整復したりと治療に用いることもあります。内科、外科、小児科、整形外科、泌尿器科、婦人科などあらゆる領域で診断や治療に用いられ、最近では内視鏡と併用して胆汁の流れる胆管や膵管などの検査を並行して治療を行うケースも増加しております。

検査風景

血管造影検査

血管造影検査の1つである心臓カテーテル検査ではカテーテルと呼ばれる細い管を足の付け根や腕、手首の血管から挿入して、主に心臓を栄養する血管や下肢(足の付け根から末梢まで)の血管などに造影剤を注入し、X線撮影を行い血管が狭窄や閉塞している状態を観察したり、狭くなった血管をステントやバルーンなどで治療を行います。
当院では、IVRセンター(インターベンンショナル・ラジオロジー)および心臓カテーテル装置(2023年4月導入)が稼働しており、以前の機器では見えなかった微細な血管やステント内の状態をクリアに観察できるなど、画像の解像度がより高くなり、患者さまへの被ばくも低減できるようになっております。※IVRの詳細はIVRセンターのページをご覧ください。

検査風景

マンモグラフィ検査

マンモグラフィは乳がんの早期発見、診断に欠かすことのできない検査の一つです。
当院では高濃度の乳房に対して診断能が高いとされているトモシンセシス(3D)機能や最新の画像処理技術を搭載したマンモグラフィ装置(2018年導入)が稼働しております。
撮影室はマンモグラフィ専用でプライバシーに配慮した造りとなっており、すべてのマンモグラフィ検査は女性技師が担当させていただきます。受診される方に少しでもリラックスして検査を受けていただけるような雰囲気作りを常に心掛けております。

検査風景

一般エックス線検査

一般エックス線検査(レントゲン)はさまざまな部位の撮影が可能であり、放射線科の中で最も多くの患者さまが利用される検査です。
当院の一般エックス線撮影装置(2019年導入)は、高性能なFPD(フラットパネルディテクター)を使用しており、従来よりも検査時間と被ばく線量の低減および高画質な検査が可能となっております。
また、背骨全体や股関節から足首までの長い範囲を1回で撮影できる長尺パネルも採用しており患者さまの負担を軽減しスムーズな検査を行うことができるようになっております。

検査風景

骨密度測定検査

骨を構成しているカルシウムなどのミネラル成分の量を測定する検査です。
このミネラル成分が不足すると骨がもろくなり、骨折しやすくなります。この検査の主な目的は骨粗しょう症に対する治療効果の判定や投薬による骨量変化の観察をすることです。
検査方法は骨密度測定装置に仰向けに寝ていただくだけの約15分程度の検査となっております。
当院ではDEXA法(二重エネルギーエックス線吸収測定法)を使って測定をおこなう骨密度測定装置(2019年導入)が稼働しており、腰椎・大腿にX線をあて骨と軟部組織のエックス線吸収率の差を利用して骨密度を測定することにより高精度で正しい測定結果を得ることができるようになっております。

検査風景

その他

主な取得認定資格

  • X線CT認定技師
  • 肺がんCT検診認定技師
  • 日本血管撮影・インターベンンション専門診療放射線技師
  • 胃がん検診専門技師
  • 検診マンモグラフィ撮影認定放射線技師
  • 放射線機器管理士
  • 放射線管理士
  • 医用画像情報管理士