Column

この記事をシェアする

子どもの入浴時のスキンケア

〇子どもの入浴時のスキンケア

子どもは大人と比較し、皮膚が薄く皮膚のバリア機能は低下しやすいです。特に新生児や乳児は皮膚のバリアが弱く、外からの刺激に影響されやすく、また乾燥しやすいため適切なスキンケアが重要です。新生児のころから保湿をしっかりしているとアトピー性皮膚炎の発症リスクを減らすという報告もあります。

写真
写真

今回は入浴時のスキンケアを紹介します。
入浴時のスキンケアは『①洗う、②すすぐ・拭く、③保湿する』ことが大事です。

  • ① 洗う
    ガーゼやタオル、スポンジなどは皮膚への刺激になります。石鹸をよく泡立てて、手で洗いましょう。この時頸部(けいぶ)、腋窩(えきか)(わきの下のへこんだところ)、鼠径部(そけいぶ)(足の付け根)などしわになりやすい場所は洗い残しが多いです。しわを伸ばしてしっかりと洗うようにしましょう。
  • ② すすぐ・拭く
    次に体についた泡をすすぎましょう。残った石鹸は皮膚の刺激になります。顔面にシャワーをかけることに抵抗があるかもしれませんが、直接洗い流すことが効果的です。一度に頭の上から流すのではなく、勢いの弱いシャワーを全身に直接あてて洗い流しましょう。また体のしわの部分に泡が残らないように洗い流しましょう。すすいだあとは体についた水分を拭きあげましょう。摩擦が皮膚への刺激になります。ごしごしとこすらず、とんとんと軽く皮膚を抑えるように水分を拭き取りましょう。
  • ③ 保湿する
    ふき取った後はなるべく早くに保湿してあげましょう。保湿剤を塗るときはまずご自身の塗る手をしっかり洗浄してから実施しましょう。保湿剤の量はティッシュが張り付く程度塗るようにしましょう。
    それでも塗る量がわからないという方は「FTU」が外用薬の目安になります。FTUはfingar-tip-unit(フィンガーチップユニット)の略です。1FTUは成人の人差し指の先端から第一関節までの軟膏量をいい、手のひら2枚分に相当する面積に外用するとよいとされています。ローションタイプの場合は1円玉大の量が1FTUとなります。
    適切なスキンケアを行い、皮膚のトラブルを予防しましょう。

この記事をシェアする

医療コラム

マイコプラズマ

# ドクターインタビュー

マイコプラズマ

RSウイルス

# ドクターインタビュー

RSウイルス

インフルエンザについて

# ドクターインタビュー

インフルエンザについて

夏を迎えて ~熱中症~

# ドクターインタビュー

夏を迎えて ~熱中症~

夏に流行するヘルパンギーナ

# ドクターインタビュー

夏に流行するヘルパンギーナ