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What's new (2018.01.09)

PL病院 感染症セミナー

1月期のテーマは「カンジダ血症」。
参加者は、研修医5名、薬剤師3名、指導薬剤師2名とセンター長です。

 

今日の感染症セミナーで学んだ内容は下記のとおりです。

  • ・当院で扱っている抗真菌剤の紹介、各薬剤のloading doseと一日投与量の説明。
  • ・カテーテル関連血流感染症の原因微生物の中で、カンジダは5番目に多く、当院では年に2〜3例見られる。
  • ・カンジダ血症の分離菌は、@C.albicans AC.glabrata BC.parapsilosisの順で多く、C.parapsilosisは高濃度のグルコースと脂質環境を好む特性があるため、CVカ テーテル感染を起こしやすい。
  • ・非好中球減少患者では、主な侵入門戸が皮膚であるためCVカテーテルは早期に抜去する。好中球減少患者では腸管からの継続的侵入もあるため、グレードBの推奨となっている。
  • ・カンジダ血症の診断と治療に「バンドル(カンジダ感染症チェックリスト)」を使おう。
  • ・バンドルを遵守することで、治療成功率が74%から93%へと向上、死亡率が低下するというエビデンスが出ている。
  • ・カンジダ血症と診断したらカンジダ眼内炎の早期発見のために、1週間以内に眼科医に眼底検査をしてもらおう。

 

そして、質疑応答の時間で、北海道の市立根室病院での地域医療研修を終えた研修医から「地域医療研修中にC.glabrataによるカンジダ肺炎の症例を経験しました」と発言があり、「カンジダ肺炎は稀にしか見かけませんので、とても貴重な経験をしましたね。 症例報告ものです」と講師であるICTの冨田先生からコメントがありました。

 

2018年1月感染症セミナー

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